pinokio360'はっとちゃん

はっとちゃんの記事

2022/12/15

最近、ちょっとかわいそうなことをした。

ある日、晩にママが帰ってきて、カバンの横についているストラップを見た。ガラスできたドルフィンのストラップだった。

「これどうしたの?」と問われてニヤニヤしてはっきり言わない。

ママは、人のものをとったり盗んではいけないと思ったのか、だんだん厳しく詰問するようになった。

「友達にもらった」とか「それは誰よ?」

「学校で拾った」「どこでよ?」「運動場」などとはっきりしない。

「ほかの道とかだったら、いい時もあるけど、学校だったら誰かが落としたんだから、先生に届けやなあかん」となって、「あした先生に届けい」ということになったけど、なんとなく態度があやふやで泣いている。

私も、「おっかさんが怒るのは、そんなん持ってたら失った人に泥棒と思われる。はっちゃんがそういわれやん為に言うてるのやぜ」と念押ししたけど、どうも釈然としなかった。

それから。寝屋に入ってそのことを思い出してみると、なぜかそのドルフィンのストラップを以前見たことがある気がした。よくよく考えるに、ずいぶん前になるが、学童に迎えに行ったとき、「こんなんひらった」とわたしに話したかもしれない。

それで、どこでひらったのかとか。聞いたにちがいない。おそらく、運動場で、わたしも、かわいいな、などと適当なことを言ってカバンにつけるのを認めていたに違いない。そんな気がする。

「じいちゃんが、付けていいと言うた」と弁解でもすればよかったのに、そんなことをいわっずにニヤニヤ笑ってたんだ。じいちゃんは知ってるのにと思ってたんだ。それで、恨めしそうな顔をしてはっきりしなかったんだと思うようになった。

残念ながら、すっかり忘れてしまって悪いことをしたと反省している。

とにかく、思いだしたこと、「あれは前に見たことがある」という思いだった。しかも、よくよく考えると、学童で迎えにお行った時だと思うのだ。