pinokio360'はっとちゃん

はっとちゃんの記事

2021/12/01

はっちゃ んのエピソード2つ。


1.金曜日の晩のことである。
帰り際に玄関でクッキーを1つあげたら、ニコッと笑ってうれしそうだったが、「食
べたらママに叱られる」という。
「ママは朝が遅いから、寝てるときにこっそり食べい」(土曜は休みだから)というと喜んで袋に入れた。
2階からママがとんとん降りてきて、顔をみるなり,「何話してたんよ」と言われた。
別に怒って言ったわけじゃなくて、からかい気味だったのに、急に泣き出して、
「じいちゃんがお菓子くれた。食べたらおこらえると言ったら、ママ寝てるときたべ
いというた」
やっぱり、ママにはかなわない。ちっと悪いことしてるという気もあるのだろう。ま
だまだ、こんじょなしだ。

2.ある時、「玲ちゃんにおかね送ってやらな、な」とつぶやいたら、ちょっと怪訝な
顔をしてたので、こちらは面白がって「じいちゃんが死んだら、じいちゃんの持って
るお金、全部玲ちゃんにやろうかな」と言ってみた。
すると、「それはバツ 。 じいちゃんのおかねは、ばーちゃんにわたす。わかった? え
え」
「そやな」
「そいで、ばあちゃんが死んだら、ママにわたす。そして、ママが死んだらはっちゃ
んにわたす。
それでおしまい」
なかなか立派な考えである。本当にそれでもいいかなと思った。
一人っ子なので、僕が買ってやったお菓子でもなかなか分けてくれない。
「そえは、はっちゃんの」と言って独り占めだ。分けてくれるのは、ポテトチップスのようなもので、数枚程度だけ。
「これ、じいちゃんにあげる」といって気前が良いときは、食べてみて自分が嫌いだっ
たときだ。
好きなものだったら、「ばーちゃんに取られた」と半泣きで訴えたりする。

数の子がだい好きなので、3皿用意して、「好きなの取り」というと、一番大きそうなのをとる。真っ先に食べて、じいちゃんの分を窺っている。いつも、3つ4つ入れてやることになる。ばあちゃんは絶対やらないで全部食べる。