pinokio360'はっとちゃん

はっとちゃんの記事

# はっとちゃん26 いいわけ

 さいきん、あまり書こうとは思わなくなったのは、はっっとちゃんはかしこいこであるからだ。なんでも言うことをよく聞くし、まあまあ何事にも慎重で無理をせず、運動が好きで毎日のように保育園の先生から小傷・怪我の報告を受けるが、バンドエイドで済む程度ばかり、元気な証拠でもある。しかも、バンドエイド大好きで、すぐにはりたがる。

ママはこんなわが娘に感謝しなければならないとは思うが、はっとちゃんはママに気遣いしまくり。

先日、朝のこと。わたしはハムエッグを焼いていた。2階で食べたいというので「はっちゃんはこれを先に持って行っとき」と皿においたパンと缶ジュースを持たせた。階段の途中でガタンがったんと音がして、泣きながら降りてくる。見に行くと皿が割れて粉々。皿とジュースとをプレートに入れてあったがバランスを崩したのだろう。

するとこういうのだ、「きのうばん、ばーちゃんが蜘蛛にスプレーしてすべるように・・」

僕は思わず強い口調でこう言った。そんなこと言わなくていい。皿落としたくらい、少しも怒ってない。「ごめんなさい。じいちゃん皿落とした」、とだけいえばいいんだ。

昨日晩の出来事を思い出して、とっさにそんな言い訳を思いつくのは賢いけれど、いつも言い訳を用意しようとしている状況はいかがなものか? 

2階ではきげんよくハムと卵とパン、それにスープをたべたけれど、悪びれずトマトは残した。ママがいれば残しちゃダメと言われるだろうからぜんぶたべるけど、じいちゃんなら、大丈夫だからと高をくくって残すんだ。ママがいうことも大事だし、使い分けも大目に見るけど、程度もんではある。

どんな才能があったって、最後はどうせ平凡に生きることになるのだから、明るく伸び伸びと暮らすのがいちばんなのだ。